審神者日和

とうらぶから刀剣鑑賞にハマった審神者ナカアキのブログ

【2017年5月14日】安積国造神社宝刀披露 新誠会会員愛刀展示会

 この記事は安積国造神社福島県郡山市)にて2017年5月13・14日に開催された『安積国造神社宝刀披露 新誠会会員愛刀展示会』に参加した際のレポートです。

 

iai-dojo.jp

 同市内にある居合道場 新誠会主催の展示会で、 2日でそれぞれイベントが行われました。ちなみにナカアキは本日14日の昼過ぎに参加しております。

 

 ...ってあれ、今更ながらよく読ると事前予約必要の文字が(アポなし突入審神者

 

           まぁいっか!!!

 

  安積国造(あさかくにつこ)神社は郡山駅から徒歩10分、さくら通りの坂を上る途中に鳥居が見える立地となっています。

www.asakakunituko.jp

 創建は第13代成務天皇の御代、当時勅命で安積国造(あさかのくにのみやつこ)に任ぜられ、この地に派遣された比止禰命(ひとねのみこと)が祀られたのが始まりとされています。その後、坂上田村麻呂将軍が国造神社に詣でて八幡大神を合祀。江戸時代には稲荷大神も合祀されました。 東北遠征時の源頼義・義家が戦勝祈願を行なったという記録も残っています。

 また境内には、宮司家に生まれ、のちに昌平坂学問所教授をつとめた大儒学者 安積艮斎の銅像や記念館(神社会館4階)があります。

 

 もともと私の地元が郡山なのですが、戦勝祈願のいわれがあるためか、部活の大会前に部員みんなで祈願に伺うなど、何かとご縁のある神社でした。

 今回こちらの宝刀も公開されるそうなので、久し振りの参拝もあわせて日程を確保しておきました。

 

 まぁ、朝寝坊してしまったんですけどね (;´д`)

 

 

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 神社はホントに駅前の街なか。郡山駅を出て大通りを下り、いや坂を上るのだけど、大きな交差点を渡ればすぐ見えてきます。

 

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 降りそうで降らない湿り気を帯びた空気、境内の藤が香りますな。

 

 お参りした後、会場となる神社会館へ。

 受付を済ませると、ちょうど13時からの刀剣講座が始まったところでした。ちょっと展示刀の鑑賞は後回し!

 

刀剣講座 

 講座のお部屋では、刀剣鑑賞会の形式で四振りの刀剣が並んでいました。まさかここでも手に取ってお刀充できるとはなぁ。僥倖、ぎょうこう。

 というわけで、一から四号刀の所感と、協会の先生からの解説をメモ。

 

一号 刀 無銘(備前伝)

 匂出来。刃文は丁子乱れで尖り気味、焼きが高めで乱れ映りが見てとれる。磨上、目釘穴4。刃文がとにかく華やかで派手、一方で地肌の印象がそこまで残っていない。小切先で「おすまし」系の雰囲気でした。

【解説】一文字派

 鎌倉中期の作。まさしく教科書通りの備前伝。丁子乱れと言っても時代で形状が異なる。古い時代の備前伝は尖り気味で、時代が下ると畠田守家の蛙子乱れなどある。

 丁子乱れは一度廃れており、江戸期に石堂派が復活されるまでの期間みられなくなっていた。

  

二号 刀 無銘(相州伝

 板目肌に刃文は互の目乱れ、沸強くところどころに金線がみられる。帽子に掃き掛け。磨上、目釘穴2。すきなヤツでした!

【解説】伝 正宗

 刃文の形自体は匂でできているが、沸の具合で沸出来となってきらめく。匂口の幅(匂幅)の変化に富んで混然とした傑作。正宗と極めた決め手はピンポイントではなく、消去法に近い(もしかして正宗? から入って、他の刀工の可能性を潰していく)

 相州伝備前伝と対比されることがよくある、備前が「具象の美」なら相州は「抽象の美」。相州の作風は慶長に下らないと復活しない(堀川国広など)。

 

三号 短刀 兼友(美濃伝)

 板目に流れ肌を交え、互の目乱れ、砂流しがみられる。刃文の縁に沸ついてキラキラしてました。これもすきなヤツ!

【解説】直江志津

 南北朝の作。まだ純然たる美濃伝ではない頃にあたる。帽子乱れこんで地蔵帽子、これも美濃伝によくみられる特徴の一つ。美濃伝は「兼」のつく刀工が多いほか、関孫六も(尖り刃が特徴)。美濃伝の特徴としては刃文が表裏よく揃う、淡く白い「白け映り」など。脇差や寸延び、短刀が多い一方、長い刀の在銘少ない。

 

四号 刀 無銘(古伯耆

 肌目がハッキリしている、鉄が荒い? 沸ついてズビズビ。

【解説】古伯耆

 板目がハッキリしている、ざんぐり肌(潤いに欠ける)。荒めの沸つきで刃肌が立ち、砂流し、金筋。刃文は小乱れに小互の目交じる。古伯耆には安綱、真守、安家(在銘1つのみ)などがおり、相州の作風は伯耆を参考にしたとも考えられる。

 

 そりゃあ二号と三号すきなわけだよ! というか相州と美濃なら今月見てきたばかりだよ!

 一文字をじっくり鑑賞したのはこれが初めてかも。そして伯耆を見られるとは思っていなかった。こういう肌をざんぐりと言うのか、とまた一つ自分の脳内ライブラリが充実したのでした。

 

 ひと通り解説があった後、鑑賞をおかわりしたり、参加者の方の持ち込み刀をありがたく拝見したり楽しんでいるうちに、時刻は15時過ぎ。そういえばまだ展示室をみていない@@;

 

新誠実会会員 愛刀展示 

 やむを得ずかなり駆け足で鑑賞したので、何振りかをピックアップしていきます。なお本日のカメラはあいほんでござる、悪しからず。

 

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 安積国造神社の宝刀。やったー常人には扱えないはずの刀だー!

 

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 茎の一部を単眼鏡併用にて撮影。

 

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 棟にも飛焼きがみられる、なかなか激しい宝刀でした。

 

 

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 陸奥大掾三善長道(初代)の大小。長道は会津虎徹とも。

 

 

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 今日は兼さん、もとい十一代兼定がたくさんいました。まずは黒漆研出鮫拵の兼さん!

 

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 次は新選組隊士使用 鎖帷子を添えて。

 

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 通気口映ってるけどかっこいいよ兼さん!

 

 

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 飛焼きもかっこいいよ兼さん! 「おいもうやめろ」

 

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 鵜首造もかっこいいよ兼さん! ホントにバリエーション豊富だったなぁ。

 

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 短刀兼さんの拵。こんなところでどうした兄弟。

 

 

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 拵といえば、別の刀もナゾの魚介祭り。なぜ海老。

 

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 どうした鯉。

 

 

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 直前に他所様のツイートで知った無銘 伝 来国光。これだけでもじっくり鑑賞してくればよかったなー;;

 

 

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 スタッフの方いわく「アニメを見た女性が泣いて喜ぶ五条」、よくご存知で。

 

 

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 無銘 伝 粟田口国吉。則国の子で吉光の父ですな。こうして振り返ると、特定の客層を狙い撃ちのラインナップじゃないですかー怖い!

 

 といった具合に、ここでは紹介しきれない数の刀剣が展示されていました。

 写真残してないけど十三代国包や尻懸、手掻もいたの! じっくりにっかりしたかった!の! 寝坊しなければなぁ...(遠い目

 

 鑑賞する側としては2日間じゃもったいない!と思うものの、これも一期一会、よい機会に巡り合えたと感謝しております。

 まぁ本日のハイライトは「15万円で売られてた寿命と18万円の島田にうっかり落ちそうになった」ことですかね。買うだけならできちゃう辺りが恐ろしいところですな。

 

 いつかは、と考えているけどね、うむん。

 

 

 

オマケ

 向山製作所はいいぞ。