審神者日和

とうらぶから刀剣鑑賞にハマった審神者ナカアキのブログ

【2017年2月19日】花丸遊印録 前編【スタンプラリー・JR各駅、土浦市立博物館】

 この記事は2017年2月19日、茨城県水戸市および周辺のJR東日本各線で開催中のイベント『花丸遊印録』に参加した際のレポート(前編)です。

 

 当イベントは例年開催されている『水戸の梅まつり』の期間中、アニメ『刀剣乱舞-花丸-』とタイアップして企画されたものです。

 

 

 水戸と言えば、黄門様こと徳川光圀公、日本三大庭園の一つである偕楽園。特にとうらぶクラスタには、水戸徳川家伝来の「刀 光忠作」(燭台切光忠)を所蔵する徳川ミュージアムが広く知られていますね。

 

 

 『こんのすけの刀剣散歩』にもついに登場。やったね!

 

 

 実はワタクシ、徳川ミュージアムには昨年お邪魔していたのです。ただこの時は仕事で横浜に出ていた帰路でして、ホントにみっただに会いに行っただけでした。

 

 

 

 この年も梅まつりと刀剣乱舞のコラボイベントがあったのですが、花の盛りもほぼ終盤。ポストカード配布時間も過ぎていました...

 

 

 来年度もコラボしてくれるなら、今度こそ格好良く参加したいよね!とひっそり企んでいたところに花丸とのコラボ。アニメでは出ずっぱりだったけど戦闘服着たのホスト回だけだし、ここでコラボしてくれると思わなかったので二重にうれしくて。迷わず旅程を確保しました。

 

 せっかくの晴れ舞台だ、格好良く行こう!

 

 

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 仙台-水戸間の主なルートです。車なら常磐道沿いに上りおよそ3時間。鉄道の場合、常磐線は不通区間をまたぐため、東京まで出て乗り換えるのが一般的かと思われます。福島から出発なら水郡線(郡山・安積永盛-水戸)でもいいのですが、1日10本しか運行していないので要注意。

 

 今回、18日夕方まで任務のため、夜のうちに新幹線で移動し水戸のホテルにて前泊。翌19日の朝からイベントに参加しました。 以降、当日のイベント参加や施設訪問について、解説を交えつつレポートしようと思います。

 

 

『花丸遊印録』スタンプラリーの回収

 今回のメインイベントです。

 JR水戸駅を含む各駅の【改札外】、および徳川ミュージアムを含む4施設の【館内】

(入場券提示後)に設置されたスタンプ台で、スタンプラリー専用台紙の枠にそれぞれ刀剣男士のスタンプを押すというもの。

     >>>カッコ内すごく大事だからねあるじー!<<<

 

 設置箇所と時間は以下の通り。

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 ※一期(2/18~3/3)は品川、取手以外の4駅が対象。

 

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 ルート等を事前に調べてわかったのですが、これを1日で回ろうとするとなかなかに難易度高い!

 まずはJR各線。おおまかな位置関係はこんな感じ。

 

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  JR各駅のスタンプ回収にあたり押さえておくべきポイントは下記の4点。

 

◯スタンプ台紙(折りたたみ紙)は上記以外の駅でも配布されている。

 おらは上野駅でゲットしました。後述しますが、水戸までの往路でスタンプを回収することができます。

 

www.ibarakiguide.jp

 それと、『漫遊いばらきスタンプラリー』の冊子を見かけたら一緒にゲットしておくことをオススメします。

 こちらの冊子は茨城県内の観光案内だけでなく、巻末に各施設で利用できる特典優待券が付属しています。対象施設の【入場時】に提示すると、入館料の割引や特典が受け取れるなどかなりお得。遊印録スタンプ台が設置されている4施設も対象となっており、入場が団体料金扱いになるのでぜひ活用してくださいね。思いがけない場所で使えることもあるので、入手したら一度目を通すといいかも。

 

◯品川駅、取手駅のスタンプ台設置は3/4から。

 

◯スタンプ台は改札外に設置のため、押印するには一度改札を出る必要がある。 

◯スタンプラリー後の各種グッズ引換場所は水戸駅改札前広場(改札外)にある。

 この2点のため、スタンプ回収に向かうお歴々は『水戸駅から南下し各駅でスタンプ回収→水戸駅へ戻る』か、『水戸駅へ北上する道すがらスタンプ回収→水戸駅で引換』となるかと思われます。なお、スタンプや台紙に日付はないので、スタンプラリー期間中に何度か現地へ立ち寄れる場合は比較的ラクにこなせるのではないでしょうか。

 

 気をつけたいのが水戸駅へのアクセス。土浦ー水戸間は常磐線友部駅からはここに水戸線も運行していますが、時間ごとの運行本数を十分調べた上で臨んでください。

 

 常磐線を1時間に1、2本は走る特急ときわとひたちの乗車には特急券と座席指定(※)が必要です。ICカードや自由席特急券では乗車になれないのでご注意を。スタンプ台設置の各駅には停車するので、交通費に余裕のある方はうまく活用してもよいでしょう。

 

※ときわ・ひたちでは「◯◯の席に座る」と自分で指定する通常の座席指定のほか、「空席ならどこでもいい(空席がある保証はない)」未指定券が運用されています。さほど難しくはないので、気になる方は乗車前に調べてみてね。

 

www.jreast.co.jp

 プランによっては『ときわ路パス』(上記リンク先)の利用もアリかもしれません。こちらは利用期間(土休日のみ)に要注意。

 

 おらの場合、帰路は水戸駅発の特急で上野へ出る予定でしたので、一度土浦駅まで南下してから北上する作戦で回りました。

 

 

 

 

 

 

 

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 土浦だと思っただろう? ...ふふ。初めて、もらっちゃっていいのかな?

 

 魔が差して石岡駅で途中下車。改札出てすぐそばに青江スタンプありましたよ!

 石岡到着は8時台でしたが、周囲には何やら長い紙束を持ったお嬢さん方がチラホラ。皆さん機動はやんい!

 

 ちなみにこの時点でツイートを確認したところ、徳川ミュージアムはすでに列形成していたようで。コラボグッズの購入は早々に見送りました...

 

 

 

 続いて、今度こそ土浦。改札出て券売機の目の前に男前がおりました。

 

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 むっちゃん、おはようぜよ♡

 

 無事スタンプを回収したので、次は友部駅まで戻るところなのですが。ちょうどこの期間中(3/5まで)、土浦市立博物館にて『土屋家の刀剣』の展示が開催されているとの情報を事前に聞いておりまして。

 

 土浦市を訪ねたのは今回が二度目。前回がまさに土屋家の刀剣展示の観賞でした。この後のスタンプラリーと各施設の探索、帰りの電車時間などを考慮して、わずかな逡巡。

 

 

   >>>せっかくこがなところへ来たがやき、刀を見に行くぜよ!<<<

 

(逡巡終了)

 

 

 

土浦市立博物館『土屋家の刀剣』

 さっそく土浦駅を出て博物館を目指しました。バスも運行していますが徒歩15分程度の距離ですし、開館まで30分ほど間があるのでゆったりと。

 

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 亀城公園。かつて土浦城の本丸と二の丸の一部を整備した公園で、堀に囲まれた城の様子を亀に例えたのが呼び名の由来とか。櫓門は本丸に残るものとしては関東唯一だそうです。

 

 

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 水戸 偕楽園の梅は前日の報告で四分咲き。ここ土浦でも見頃を迎えています。

 澄んだ青空に映えた紅梅に、想いを馳せるは我がふるさと。

 薄紅に、まだ遠い郷里の春を想う、盛岡でした...

 いや仙台だけど。ネタわかる読者さんいるんですかね、これ。

 

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 かわいい亀さん、この子どこの子? 探してみてね。

 

 

 そうこうしている内に開館時刻となったので入場。

 今回特に尋ねませんでしたが、前回撮影は個人的に楽しむ場合のみ可という扱いでしたので、念のためカメラは使いませんでした。以下、汚いですが刀剣メモ。

 

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〇脇指 差表紋 葵くずし

 水戸第9代藩主 徳川斉昭謚号(おくりな)烈公の作。15代将軍 慶喜公の父であり、藩校・弘道館を設立した人物として知られています。その烈公が自ら作刀した刀剣の一振り。葵くずしはつまり葵の御紋をくずしたもので、他に刀工名や年月日などは切られていません。

 

 鎬造りで反りが小さく、鍛えは板目大きく流れて柾目肌状。直刃調に小丁子、食違刃を交える。沸付いており、帽子(切先)は沸筋が太く、棟側へ掃きかけているのがよく見えました。図中の右下に図示した(ペイントソフト)、へなちょこ青線のような感じ。

 

 刃を上にして置く場合、棟側はどうしても見にくくなるものですが、今回はよく観賞することができました。ライティングが上手なのかなぁ。

 

 

 

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〇短刀 差表紋 葵くずし

 烈公作。遠目には「おや? ずいぶん杢目が目立つなぁ」と思っていたのに、近づいてよく見たらすごく驚いた! なんだこのダイナミックマーブルは!?

     >>>複雑すぎて、描けないよ!!!<<<

 

 平造りで反りはほぼ無く、目釘穴2つ。鍛えは大板目が肌立ち、肌目の間に大きな丸(これが遠目には杢目に見えた)が連なり、モクモクとした雲のように見える... 烈公が鍛えた『八雲肌』(八重の雲のようなさま)と呼ばれる鍛えとのこと。

 

 観賞しながら「これのことかァーッ!!」と合点がいったのは、以前より「八雲肌はいいぞ」との刀剣観賞クラスタ内のつぶやき。実は常盤神社の境内にある義烈館にも八雲造なる刀があるのですが、昨年見た際はいまいちピンとこなくて。目が慣れてなかったのか光の加減なのか... と思ったのですが、なるほどこういうことなのかー。

 いやぁ理解しました、八雲肌はいいぞ。

 

 

 

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〇短刀 差表紋 葵くずし

 ここまできたら烈公づくしでしょうな。梅まつりを意識しているのかな?

 前の短刀より幾分か小振りである一方、重ねが厚く鎧通しの意匠をしている。棟区(ハバキ・いわゆる刀剣のぱんつを履く辺りで、刃の反対側)から一寸ほど上より棟焼きが見られます。

 

 無地風で流れ肌とキャプションにある通り、これまでのようにはっきりとした肌が見られずのっぺりとしています。刃文は太直刃調で匂深く、切先にいくにつれて締まりごころとなります(刃文と地の境界が徐々にくっきりしてくるさま)。

 

 何だろう、ほっそりと優美な姿に見えて無地風、そして鎧通しというのが、物騒と言うか「これが刀ってものデショウ?」って意気が伝わるようですごく好きです。

 

 

 

 以上、「三振りだけ」というより「三振りも見応えがあった」というお刀充をさせていただきました。どうもありがとうございました。

 

 お土産に、前回探訪時に見落としていた(かもしれない)パンフレットを購入しました。三冊セットで100円って安すぎじゃないですかやだー! もっとお布施させてー!

 

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 こちらの『土屋家の刀剣』には別紙として目録が同封されており、計83振りの詳細が記されています。今回の三振りはそれぞれ目録No. 75(脇指)、76(八雲肌の短刀)、78(鎧通し)に対応するようです。

 

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 また、昨年観賞した刀剣の対応も確認することができました。(上図は昨年のチラシです。パンフレットに同封してないのでご注意)

 以下、リストアップ。

 

目録No. 1

短刀 差表銘 筑州住行広、差裏銘 観應元年八月日

 

No. 2

短刀 差表銘 國光

 

No. 3

太刀 佩表銘 信房作

 

No. 4

太刀 佩表銘 守家造

 

No. 5

太刀 佩裏銘 恒次 (すごくいい縮緬肌してた。また見たい...)

 

No. 6

刀 無銘 来國光

 

No. 26

短刀 差表銘 来國俊

 

 なお、この時展示されていた刀 差表銘(金象嵌)影法師はリストにありませんでした。管理しているのは別の方なのかしら。

 

 閑話休題

 

 

『花丸遊印録』スタンプラリーの回収

 なんだかんだ1時間は寄り道してしまった。じわじわ水戸駅へ戻りますよ。

 

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 途中、友部駅でスタンプ回収。あぶない! ドアに刀を挟むと大変キケンです。

 

 

 と、ここで。

 

 

 

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  わあああああい三名槍だー! 御手杵さんだー!!!

 

 

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 ここまで触れてませんでしたが、スタンプ設置駅に掲示されている刀剣男士のポスターを使ったイベントもございまして。

 上のような [AR] のロゴ入りポスターに専用アプリを使用し、表示されるキーワードを集めるというもの。おらは時間の都合で断念しましたが、スマホまたはタブレットをお持ちの方はチャレンジしてみては。

 

 

 ともあれ、現時点で回収できる4駅の内3つは回りました。次はいよいよ水戸市内を駆けずり回りに行きますよー!

 

 後編へ続く。

 

saniwanakaaki.hatenablog.jp