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審神者日和

とうらぶから刀剣鑑賞にハマった審神者ナカアキのブログ

【2016年3月20日】比企御手杵祭レポート

 この記事は2016年3月20日、八幡神社(埼玉県東松山市)で開催された「比企御手杵祭」に参加した際のレポートとなります。

 

 『比企御手杵(ひきのおてきね)』とは、2015年に復元された『御手杵の槍』のレプリカの一振り。比企総合研究センター代表 高島敏明氏が、島田鍛冶の流れをくむ静岡県菊川市の東居正敏氏に依頼して製作されました。槍と同じく今回製作された鞘は、東松山市内の箭弓稲荷神社に奉納されるとのこと。

東京新聞:天下三名槍「御手杵」復元 東松山郷土史家ら「刀剣女子」魅了:社会(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015121702000230.html

 

 

 

 比企群松山(現在の東松山市)は、徳川家康公の次男 結城秀康公を祖とする越前松平家が陣屋を置いた地の一つ。越前松平家はなかなか複雑な成り立ちをしておりまして...

天正18年(1590年)、秀康は黒田孝高の取り成しで、下総結城氏の第17代当主 晴朝の姪と婚姻、結城氏の家督および結城領11万1000石を継ぐ。ちなみに晴朝は大身槍 島田義助作(御手杵)の依頼主。

   ↓

関ケ原の後、秀康は家康より下総結城10万1000石から越前北庄67万石に加増移封される。

   ↓

〇慶長12年(1607年)、秀康は伏見城番に命じられるが、病を得て3月1日に越前へ帰国、閏4月8日死去。後を嫡男の忠直が継いだ。

   ↓(その後、なんやかんや)

〇明和4年(1767年)、上野国前橋藩主 松平朝矩が15万石で入封する。朝矩は秀康の5男で結城の家督を継いだ松平直基の玄孫。前橋城が利根川の浸食を受けたことから廃城、前橋藩が廃藩となったことから、朝矩は前橋に川越藩の陣屋を置き、前橋分領7万5千石を留守居役を据えて支配した。

   ↓

〇慶応3年(1867年)、前橋で城の新築が成り、第7代藩主の直克は前橋藩に環城。その際、川越藩時代の石高をもって立藩したため、比企群、高麗群、埼玉群周辺の6万2千石の領地が飛び地になることから、比企群松山に陣屋を置いた(松山陣屋)。

   ↓

〇その5年後、廃藩置県。

という経過をたどっています。

 

 2016年2月、以下のようなツイートで『比企御手杵』のお披露目会に関するアナウンスがありました。

 

 

  高島氏による復元秘話のほか、比企御手杵おさわり会、お守り授与、グッズ・資料販売に、地元食堂のランチメニュー提供、埼玉県内の道場による居合演武まで盛りだくさんのラインナップ...

 

 

 

 あまりの気合いの入りように「こりゃ行ってみるしかない」という訳で、参加してきました。

 

 当日は仙台→大宮を新幹線で移動した後、川越へ寄り道。

 

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 川越城本丸御殿。ここには「小江戸川越春まつり」のオープニングイベント「川越藩火縄銃鉄砲隊演武」に出陣する御手杵の槍の鞘(熊革)が展示されています。

 

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 昨年春に一世を風靡したくまざやくん!

 

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 3月下旬はまだ物寂しいけど、所々に本丸み。

 

 そんな本丸御殿をひとしきり見学した後、JRで比企総研のある東松山へ。川越を含めた日記じみたレポートは下記のリンク先をどうぞ。

 

togetter.com

  

御手杵はいいぞ。

 

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 展示会場である八幡神社

 

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 穂先を正面から。三角形でした。

 

― 手杵の槍の穂先は四角形だった

 サイト名「川越雑記帳」様 川越武芸帳

 http://www.maroon.dti.ne.jp/kwg1840/bugei.html

『松平直正回想録 前橋藩十七万石旧伯爵家当主が語る大正・昭和の華族史』 金子裕之 1992年?

 

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 しっかりねじ止めされている... やはり鍛造ではないよねぇ。

 

 

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 一緒に奉納される熊革の鞘と、杵型の鞘。熊革はサラサラとした手触りで、また挑戦者の証言によると「いいにおいがしました」とのことでした。

 

  後日談として。この比企御手杵は2016年7月22日から8月31日、福井市立郷土歴史博物館で展示されました。

 

 さらに来る9月23日より、比企総合研究センター内で常設展示が決まりました。前日22日には公開記念として、イベント開催を予定しているようです。

 

 

 なかなかアクティブな比企杵さん。うまく地域に根付いてくれるといいですね。